IA Summit 08 Redux in Tokyo Report

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こんにちは、長谷川@コンセントです。
去る6/13(金)にて、株式会社コンセントにて、IA Summit 08報告会が開催されました。

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会は19時より開始され、IA Summit 08に参加したコンセント長谷川、圓城寺氏、ソニー佐藤大輔氏の3名で順に報告を行い、適宜質疑を行う形式で進められました。

参加した3名がそれぞれ異なる目的意識での参加であったため、それぞれの観点で興味深かったセッション、ワークショップについての報告という形となりました。

報告ハンドアウトはこちらからダウンロードください。
音声データも近日アップ予定


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長谷川の報告では、冒頭で全体概要、例年との比較等について概要を報告した後、主にデザインパターン、デザイン手法等についてのセッションの報告となりました。

Peter MorvilleのSearch Pattern、8 shapesのNathan Curtisによるドキュメントの種類と対象者の話、Yahoo!のLuke Wroblewskiによる、Webエコシステムとコンテンツページ要件の話などについて話を行いましたが、参加者の方からは、サミットの問題意識がエージェント(デザイン会社)側なのか、事業者側なのか?といった観点の質問や課題提起が行われました。

また、長谷川と圓城寺で発表を行った、サイトストラクチャプロトタイピングツール「Site-it」についても解説を行いました。

そのほか、「情報アーキテクチャ」で扱い内容がより広くなり、ビジネス的な視点とデザイン的な視点がより融合されてきているため、興味深い内容が多いのは事実ですが、特に日本では「インフォメーションアーキテクト」が実施するのではなく、プロデューサー、ディレクター、デザイナーといった各職種の人々がIA業務を職能として実施する必要がより高まったという点を指摘させていただきました。

続いてのコンセント 圓城寺氏の報告では、IAというよりユーザー体験デザインという観点からのセッション報告となりました。

Jared Spoolの基調講演、UXチーム教育のパネルディスカッション、ノルウェーにおけるケーススタディ、Luke Wroblewskiのウェブフォームワークショップの報告、といった内容での報告となりました。

Jared Spool氏の講演では、HCD vs. アジャイル的な開発を比較して考え、HCDの意義や「HCD ドグマ」におちいっていないか?といった議論を展開したあたりを紹介しました。

この内容は、報告会参加者にも刺激的だったようで、果たしてこの二つを比較することに意味があるの?といった質問も出されました。

また、UXチーム教育のパネル報告では、特に日本ではまだまだこれからであるといえるUX教育について、米国でのさまざまな企業の裏舞台とも言える事例を、圓城寺氏の実感と共に語っていただきました。

Luke Wroblewski氏のワークショップは丸一日フォームについての話であっただけに、かなりコアな話でしたが、アイトラッキングによる調査事例や、こういった事例を元に考え出されたYahoo!のフォームなど短い時間でエッセンスは伝わったかと思います。

最後のソニー 佐藤氏は、社内でクリエイティブチームとして活動されているということもあり、デザインマネジメントの視点からの会議参加報告となりました。

先の圓城寺氏の内容とも若干重複しましたが、UX/IAキャリアのパターン、評価基準やジョブディスクリプションの考え方など、参加された方にとっても、関係が深い内容であったかと思います。

19時から始まり、21時まで休みなしでしたが、ところどころ質問をきっかけに議論になるところもありました。

例年、日本からの参加が長谷川1名であったこともあり、サミット参加の観点も偏りがちでありましたが、今回はそれぞれ観点が異なる3名の参加であったため、報告の内容も幅が広がったと思います。

追加の質問、感想などは、ぜひia-j@yahoogroups.co.jpまでメールいただければと思います。

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