ついさきほど、IA Summit 2007 Redux in Tokyoが終了しました。
報告会は、約30名の方に参加いただきました。
7時からスタートし、9時半頃まででいったん報告が終了し、その後は11時過ぎまでディスカッションが続きました。
以下、トピック内容(あるいはくいつきがよかった内容)。
(070422追記しました)
配布資料
http://iaaj.org/resource/iasummit_redux_07.pdf
図書館の情報デザイン
- はたして図書館にアーカイブ以上の機能が必要なのかどうか
- シアトルのカフェ文化が発達している土壌が関係あるのかね
情報デザインと情報アーキテクチャ
- 情報デザインはコミュニティデザイン、とも言えるだろう
- 情報アーキテクチャのほうが目的志向があるのではないか?
パターンランゲージ
- 乱立することの気持ち悪さ解消のためなのか、設計のためなのか
プロセス
- AdaptivePathが、「no process, but toolbox」といっているのは、プロセスをわかった上で、それを柔軟に運用していくということなのだろう
- no processって言っちゃうのはかっこいいね
Delphi Card Sorting
- Delphi Method自体は未来予測等によく使われている
- このカードソーティングは楽しそう、みんなでやりましょう
IDとIA
- うまくやっていくのは実際たいへん
- プロダクトの種類(大量生産型なのか、個別特化型なのか)にも依存しそう
- こういった開発時は社外リソースと社内リソースの上手な使い分けが重要であろう
質問など
- 参加者規模。500人程度ってのは、すくないんじゃないのか?
→ 参加費用が高いのか? - 男女比は?参加国は?
→たぶん6:4くらい。女性はわりと多い。あと世代も幅広い。参加国はたぶん8割5分くらい北米。 - デザイナ、プログラマとどうやっていくか、的な話題はなかった?
→ 前提として、職務領域がわかれていて、それぞれの専門領域について責任を負う、というスタンスなので、いっしょにやっていくことは織り込まれている。 - 全体的に、問題意識の提起のあとの、「で、どうやるの?」がないねぇ。
IA Summitの将来とIAの将来
- いわゆるIAノウハウは、米国ではすでに普及していることもあり、わりと「枯れてきている」のではないか?
- とすれば、IAに未来はない?
- これまでがマイナスだったとすれば、ノウハウの普及は0基準を作るというはなしでは?
- 情報プロダクト一般での情報アーキテクチャ構築にはまだまだ課題が多く、可能性もある。
- IA Summit自体の情報アーキテクチャ設計に難あり?
「探し方」とIAの相対性(070422追記)
- 世の中の「ものの探し方」は常に存在する
- 「いまある手段」を使って、それを最適化するのがインフォメーションアーキテクト
- IAは常に必要である
- ただ、専門職種としてインフォメーションアーキテクトが必要かどうかは疑問
- また、いま現在は、「キーワード」で物事を探すことが主流になっているが、これはどう変化していくのか
お忙しい中、参加された皆さん、ありがとうございました。
IA Summit 2007: Resource
http://www.iasummit.org/2007/conferenceProgram.htm
http://www.iasummit.org/2007/posters.htm
Flickr: IA Summit 2007
http://www.flickr.com/photos/tags/iasummit07/
IA Institute
http://iainstitute.org/