How Buildings Learn読書会(報告)

06/06/24 13時〜17時過ぎまで、How Buildings Learn – Stewart Brand著の読書会を開催しました。

分担された主要な章について、各自でレジュメを用意し順に発表していく形式で行われ、適宜Web設計との関連や、参考文献などを参照しながら進められました。

主なトピックとしては、

  • この本で扱われている「時間変化に対応した建築」はもともとの日本建築で実現されていたのではないだろうか?
    →著者は日本の建築のことを知らない?
    →ぜひ、IAI-JとかIAAJとかで著者を呼ぼう!
  • 「6つのレイヤー」の考え方はそのままWeb設計の分野にも導入できるだろう。
  • 建物の場合制約条件は土地や道などがあるが、ウェブの場合「ブラウザ」がそれにあたるのだろうか?共通しているのは、「踏み込まない領域」ということ
  • 「道」はどうやってできていったのか、変わりうるものなのか?
  • 「ツール」と「メディア」の対比、違い。「見られること」の存在。可視化のインセンティブ。
  • 比喩的というよりほぼそのままWebの分野でも使える考え方であろう。

途中参考文献に上げた書籍は以下です。

  • ファインマン物理学I〜V、ファインマン計算機科学、ファインマン講義 重力の理論、R.P.ファインマン、他、岩波書店
  • アクティビティを設計せよ!、小嶋一浩、彰国社
  • The Dynamics of Architectural Form、Rudolf Arnheim、Univ. of California Press
  • パタン・ランゲージによる住まいづくり、中埜博、井上書院
  • 絵で見るある町の歴史、スティーブ・ヌーン、アン・ミラード、さ・え・ら書房
  • A Pattern Language、Chiristopher Alexander、他、Oxford Univ. Press

参加されたみなさん、おつかれさまでした。

Peter Morville氏を囲む会

ソシオメディア主催のDESIGN IT!カンファレンスに出席するために来日するPeter Morville氏を囲む会が、下記日程で開催されます。

場所:VICTORIAN PUB THE ROSE & CROWN 秋葉原店
(ヴィクトリアンパブ、ザローズアンドクラウン、アキハバラテン)
http://r.gnavi.co.jp/g851531/
地図:http://r.gnavi.co.jp/g851531/map1.htm
費用(予定):1人当たり4,000円、食べ放題・飲み放題
時間:20:00-22:00(延長もあり)

Peter Morville氏
Semantic Studio代表
近著:Ambient Findability

参加されたい方は、ハセガワ(hase at concentinc.jp)かIAI日本支部代表のサトウさん(nobsato at b-architects.com)までご連絡ください。

追記:エントリ当初ソシオメディアさんの連絡先を掲載していましたが、IAI主導のイベントですのでまずはハセガワのほうで受け付けて、追ってIAIよりご連絡とさせていただきます。

IAAJダイアローグシリーズ始まります

さて、今年2006年、IAAJでは日本の情報アーキテクチャ業界を明らかにするためにIAAJダイアローグシリーズをスタートします。

これはなかなか定義が難しい、情報アーキテクチャという概念を明らかにするために、現場で活躍する情報アーキテクト達との生の対談を連載で取り上げていく企画です。

現在何人かの方にオファーしていますが、ラインナップは追って掲載します。

対談のテーマは、ずばり「情報アーキテクチャってなんだろう」。

  • どういったことをやっていますか
  • どういったことを学ぶことが必要と思いますか?
  • 仕事の中での情報アーキテクチャの位置づけは?
  • 困っていることは?
  • 目指している方向は?

といったことをネタに話をしていきたいと思っています。

ぜひ、聞いてみたい!と内容やこの人に聞いてみたい、という希望があればリクエストください。

なお、対談はPodcastingでも配信予定です。

IAAJサイトオープン

みなさんこんにちは、株式会社コンセントの長谷川敦士です。
さて、このたびこれまでコンセントサイト内に細々と生息していたIAAJサイトが独立しました。

IAAJでは、
・IAAJ Workshop(通称IA勉強会)の開催
・メーリングリストによる情報交換
をメインの活動として、主に日本国内で情報アーキテクトとして活動している人、あるいは情報アーキテクチャとはなんなのかに興味を持ち議論に加わってくださる方の情報交換、議論の場を目指します。

IAAJとして特に参加に制限を設けるつもりはありませんので、特に参加資格等はありません。また、IAAJ Workshopについても基本は自由参加です。

本サイトの役割としては、
・ワークショップの告知
・ワークショップの資料配付
・ワークショップのレポート
をまずはメインとします。

可能であれば、
・登録参加者による公開議論
・IA関係リンク
・IA関連イベントの告知/レポート
などにも手を出したいと思いますが、手が回りきらない可能性が高いので様子を見たいと思います(手伝ってくれる人がいたら歓迎します)。

また、以前から運用していたMLは引き続きY!Groups上に残したいと思います。
連絡等は主にそちらを使う予定です。

といったところです。
みなさん、よろしくお願いします。

June 4, 2005
長谷川敦士